EARTH CRISIS - discipline

STRAIGHT EDGE HARDCORE / NEW YORK HARDCORE

試聴は2曲のため全体の傾向と言うのは定かではないし、そもそも4曲のEPなので傾向があっても偶然かも知れないし、しかも昔の曲なので今のバンドのありようとはどういう関係かもはっきりしないが、とりあえずその2曲を聴いてみましょう。
比較的スロー・テンポ中心で、じっくり押し上げるような曲調。今聴けば大変オーソドックスな、オールドスタイルなメタルコアだ。再録音曲は、押し殺したようなヴォーカルとザクザクとしたスローなリズムで、かなりいかつい。彼らはいわゆるエッジメタル(ストレートエッジャーのメタリック・サウンド)のバンドだ。メタルコア創成期に、シーンに少なからぬ影響を与えた。エッジメタルは今聴けばオールドスクール・ハードコアに聴こえるのじゃないでしょうか、とりわけデスコア以後からのファンには。メタルコアはすべてニュー・スクールと言うわけ方でも良いのでしょうが、メタリックで無いハードコア等ほとんど無いしそれもちょっと困るかな。とりあえず彼らはSyracuseのバンドなのでNEW YORK HARDCOREって事でOKでしょう。
彼らは1stアルバム"destroy the machines"の録音の出来上がりには満足していないと言う事らしく、25周年になる今回は、その1stアルバムからの2曲、"Discipline"と "New Ethic"を再録音。さらに90年代にアルバム制作前のデモとして録音していて未発表となっていた(アルバムには収録していなかった)2曲も収録している。

EARTH CRISISは1989年に米国 New York州 Onondaga郡 Syracuse市で結成した。
結成メンバーでの活動はほぼ無く、その内のベーシストKarl Buechnerが1991年に新メンバーで結成しなおした。この時のメンバーの内Karl Buechner (1991年以後はvocals), Scott Crouse (guitar), Ian "Bulldog" Edwards (bass)の3人は以後常に参加している。もう1人のギタリストは1994年と1998年に替わり、ドラマーは1993年に替わっている。5枚のアルバムを残して2001年に解散し、2007年に再結成した。1998年以後はメンバーが替わっていない。

本作は2015年(May 19, 2015)にリリースされたEP。
収録は1. The Discipline 2. New Ethic 3. Behind The Mask 4. Time Of StrifeJoshの4曲で、1と2が再録音曲。
Josh Grabelleは1992年にEARTH CRISISと知り合った。Joshはその後1994年にTRUSTKILL RECORDSを創業し、2010年に精算(著作権はUniversal Music系のFontana Distributionが押さえている筈だが、、、)して以後はBULLET TOOTH RECORDSをやっている。TRUSTKILLは所属バンドのかなり多く(THROWDOWN, HOPESFALL等)とトラブルになったようだが、今回はJoshのBULLET TOOTHからのリリース。友達だから問題なしって事でしょう。
LABEL: BULLET TOOTH (USA)

Youtube試聴・本作1曲目"Discipline"
ololo.fm試聴・本作3曲目"Behind The Mask"

(コメント:犬丸)