MACABRE - macabre minstrels - morbid campfire songs 全曲試聴

GRIND/ MARDER METAL

メンバー(2人)がギターの弾き語りでプリミティヴなフォーク・ソング~カントリー・ソング風の曲を歌う。すべて殺人や死にまつわる歌だが、ジェントルな低音と高音のハーモニーで、まったく生真面目に歌う。
アルバムはKINGSTON TRIOのカヴァー"tom dooley"で始まる。この曲は「元南軍兵士Tom Dula (Tom Dooley)は、フィアンセが心変わりをしたとして刺殺し、シェリフのグレイソンに捉えられ、犯行を否定しつつ罰を受けるに値すると供述して、吊るし首になった」という実話に基づいている。
最後の5曲目の民謡(童謡)"Found a Peanut"はキャンプファイアーの際に良く歌われる歌で、「ピーナツ見つけた」で始まり、風が吹けば桶屋が儲かる的に、その結果として「あの世に行った、と思ったら目が覚めた」というのが元の歌詞。ここでは「天国の門が閉じられ、おまけに鍵までかけられて、もう戻れません」という風に終わっている。なお、"Found a Peanut"は "Oh My Darling Clementine (いとしのクレメンタイン)"と同じメロディーを使用。
生真面目に歌っているが、真面目に歌うほどに馬鹿馬鹿しいと言う、枠組み上の捻りが効いた馬鹿馬鹿しい作品。本来はアヴァンギャルドなポンコツ・マーダー・デス・メタル・バンドだ。

MACABREは1984年に米国 Illinois州 Downers Grove市で3人が結成した。

本作は2002年の5曲入りEP(18:52)。
結成以来団結は固く、不動のメンバーであるが、本作はギター弾語り作品のためドラマーが参加しておらず、2人で制作されている。
全曲アコースティック曲で、ツアー会場限定販売の自主制作盤だった。

こちらは2004年の再発盤。
LABEL SEASON OF MIST (USA/フランス)

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全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)