LOTUS THIEF - rervm 全曲試聴

EXPERIMENTAL BLACK METAL / POST-BLACK METAL

スペース・ロックとネオ・メディエヴァル・ミュージック (メディエヴァル・ネオクラシカル/フォーク)を主体とした不気味な音に、シューゲイズやブラック・メタルを加え、キャッチーな要素も加えた、まさに唯我独尊のサウンド。
メディエヴァル(中世)ではなく古代ギリシアになるが、詩人ホメーロスの長編叙事詩"オデュッセイア"に基づく曲など、歴史的題材の曲を英語(現地では国語になる)の教師でもあるシンガーが作曲している。
ギターのメロディーなどがメロディックでかなりキャッチー。チャント的な印象のあるへなへなと歌われるコーラスも心地良い。フィールド・レコーディングも使い現代音楽的なアプローチもあるが、全体としてはロック色も強く聴きやすい(多分)。

LOTUS THIEFは2012年までに米国 California州 San Francisco市で男性2人、Otreborと Bezaelithがスタートしたプロジェクト。
Otreborは、クロアチア+オランダ+米国のエコ・ブラック・メタル・バンドOPHIDIAN FORESTのドラマーで、カスケイディアン・ブラック・メタル・バンドBOTANISTを1人でやっている。Bezaelithは2013年までBOTANISTに参加していた。
LOTUS THIEFの2012年の曲はBOTANISTの同じ年のアルバムに収録されている。プロジェクトは好評を博し、2013年には5人編成のレギュラー・バンドになった。この時点でOtreborがドラムズ、Bezaelithがベースを担当。

本作は2014年(自主(Digital?):28 April /SVART RECORDS(CD/LP/Digital):November 28th 2014)にリリースされた1stアルバム。
結成メンバーの2人によるデュオとして制作され、Otreborがドラムズを、Bezaelithがそれ以外の全パートとヴォーカルを担当している。
LABEL: SVART RECORDS (フィンランド)

bandcamp全曲試聴
全曲試聴は期間限定の場合があります。お早めに。

(コメント:犬丸)